こんにちは。
Link with ふくしまの佐藤裕司です。
先日開催した
Fukushima_Future_Session
「ふくしまチャレンジ・プロジェクト ~仲間と福島の課題解決を目指す50日間~」
についての、東京会場の報告をします。
東京会場は1月26日に国立オリンピック記念青少年総合センターで行いました。
※福島会場についての報告は、別エントリーをご参照ください。
→ http://link-with-fukushima.blogspot.jp/2013/02/day1.html
今回のイベントの目的は、参加者一人一人の福島に対する問題意識を共有し、その解決策を社会人や学生、市民・企業・NPO・行政といった枠組みを越えて一緒に考えていき、それらを実現していくためのきっかけにしていくことでした。
さらに、チームを組んで福島の課題を解決するためのアクションプランを構築し実現していくためのきっかけの場としての機能も持たせました。
幣団体事務局長の佐藤聡より、本イベントの目的や今後の展開などの説明をいたしました。
次に、3グループに分かれてワールドカフェという手法を使い、
「福島に対するあなたの関心・問題意識を教えてください」というテーマで対話を行いました。
各グループから出てきた主な意見には
・地域によって、抱えている問題が異なる
・避難者側と受け入れ側との軋轢
・福島県内での地域や年代、考え方の違いによる軋轢
・農林漁業の今後
・子供の将来
等がありました。
制限時間が過ぎても気づかないぐらい真剣に、活発に対話を行っていました!
各グループで出た意見を全体で共有した後は、OST(オープン・スペース・テクノロジー)という手法を使い、
「心から自分が解決したいと思う問題はなにか」という問いを参加者に投げかけ、
解決したい問題を表明してもらいました。
以下に、勇気を持って手をあげてくださった方々の主張とその理由を簡単にご紹介します。
理由:県内外問わず、将来に対して不安感の長期化が予想され
る。これにより更に人口の流出や産業の衰退が考えられ
るため。
・山口優介さん(20代)…「原発に代わる新しい産業の創出」
理由:福島原発での作業員は総勢1万人だった。(家族を含め
ると3万人)その人達が、3.11以降職が無くなり生活
に困窮している。この状況を打破するには福島で新た
な産業創造をする必要があるのではないか。
・阿部将司さん(10代)…「避難者側と受け入れ側との間の軋轢」
理由:震災後、浜通りに住んでいた人々が県内や県外に避難
して生活している。その避難先で元々住んでいた人と
共に生活できていないという情報を知り、将来のため
にできるだけ交流があった方が良いと感じたため。
次のグループワークでは、上記3名にテーマオーナーとなって頂き、
それぞれのテーマについての問題の洗い出しをしました。
それぞれのグループでは、各々が実際に見聞きした事例などを踏まえながら真剣に話し合い、問題の洗い出しをしていました。
この時、私は「避難者側と受け入れ側との間の軋轢」をテーマにしたグループに参加していました。
このグループで洗い出された主な問題は
・再び震災などの災害が起きた時に耐えられない。
・お互いに勝手なイメージができてしまっている。
・その勝手なイメージがまた壁となってしまっている。
等です。
私は、福島県の会津地方出身です。
会津には、原発周辺地域から多くの方が避難して来られています。帰省した際、県内ニュースなどで、会津に避難してきている方たちともともと会津に住んでいた方たちとの間でコミュニケーションがあまり上手に取れていないということを聞いていました。
その時からこの問題に関心を持っていたので、このグループに参加しました。
最終的に、それぞれの関心があるテーマごとに50日かけて解決策を考えていくチームを作りました。
これから、チームごとにDay2、Day3に向けて活発な議論が行われていくことを期待します。
東京側の次回、Day2は2月16日に開催です!
各チームには、扱うテーマについてさらに問題点を洗い出し、対話を繰り返して、Day2当日には他のチームの人との対話を通して問題意識を深堀できるように準備して頂くことになっています。
福島会場と併せ、今後の展開にご期待ください!!
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