去る11月10日(土)に、日本ヒューレッド・パッカード株式会社(以下、日本HP)主催の福島県被災者のための無料パソコン講座にサポートボランティアとして参加してまいりました。
このパソコン講座は、江東区東雲にある公務員宿舎に福島県から避難をしている約700世帯の方々を対象に行われています。
本年1月より日本HPの社員ボランティアグループが中心となり、江東区社会福祉協議会と協力して支援策を検討してきたそうです。
その中で「未就職者が多数いるものの、支援が行き届いていない。何かいい方法はないか」という相談をいただき、本活動をスタートさせたという経緯を伺いました。
その中で「未就職者が多数いるものの、支援が行き届いていない。何かいい方法はないか」という相談をいただき、本活動をスタートさせたという経緯を伺いました。
その後、被災者の方の就労状況やニーズを調査したところ、92%が「IT講習があれば参加したい」と回答したことを受け、無料パソコン講座を開講することとなりました。
この講座の概要は以下の通りです。
目標:江東区東雲の避難者で、就職を目指す方の一助となる
ITを活用することで、江東区東雲の避難者のQOL(※1)が向上する(サブ目標)
(※1)QOL=Quality Of Life:物理的な豊かさやサービスの量、個々の身辺自立だけでなく、精神面を含めた生活全体の豊かさと自己実現を含めた概念。
目的:避難者の雇用可能性を、ITの力で広げる。
主催:日本ヒューレット・パッカード株式会社(本社:東京都江東区)
協力:NPO法人「育て上げ」ネット、江東区社会福祉協議会、東雲の会、日本マイクロソフト株式会社、株式会社リクルート、東京トヨペット株式会社
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http://www8.hp.com/jp/ja/hp-news/press-release.html?id=1302893
今回で3回目の開講となり、受講者の方にはこれまでパソコンの仕組み、タイピング、マウス操作、インターネット・メール等の活用などを習得していただきました。
今回で3回目の開講となり、受講者の方にはこれまでパソコンの仕組み、タイピング、マウス操作、インターネット・メール等の活用などを習得していただきました。
3回目の今回は、「1回完結!ワード・エクセル入門」と銘打って、1分間100文字程度以上のタイピングができる方、または10月開催の「パソコン入門」講座を受講された方を対象に行われました。ワード・エクセルの基礎(ビジネス文書・資料の作成)を1日6時間の講座で習得していただくものになっております。
以下に、当日の様子をレポートいたします。
まずは、受講者の方と日本HPのボランティア社員、そして私たちを交えてのアイスブレイクを行いました。名前や本日の講座への期待、好きな健康法を紹介しあうものです。
福島の県民性でしょうか?お喋り好きな人が多く、予定時間をオーバーしても話し続ける人が多く、一気に会場の雰囲気が柔らかくなりました。
午前中の講座では、NPO法人「育て上げ」ネットの方を講師にワードでビジネス文書を作成しました。
「育て上げ」ネットさんについてはこちらhttps://www.facebook.com/sodateage.net
「育て上げ」ネットさんについてはこちらhttps://www.facebook.com/sodateage.net
私たちボランティアは、受講者の方の隣でマンツーマンサポートをさせていただきました。
最初は一つの操作にも戸惑いをみせていた受講者の方々も、徐々にパソコン操作に慣れ、
最後には自分の好みの文字色を設定したり、挿入した画像の加工を楽しむ姿がみられました。
また、パソコンやワードの機能性の高さ、文書の完成度の高さに大変驚かれ、「もっと使いこなせるようになって、日記をつけてみたい」と意欲的な感想も聞かれました。
その後、昼食休憩をはさみ、午後はエクセルで資料を作成する方法を学んでいただきました。
毎日パソコンを操作している私でも、まだまだ使いこなせていないのが、エクセルです。
受講者の方々にとってセルや関数などの聞きなれない言葉が多く、開始早々、会場のあちこちからサポートへ助けを求める声が聞かれました。
そのような時は、講師の方が受講者の理解度を確認し、理解度に合わせて繰り返し操作を説明するという方法をとりました。また、サポートをしている私たちがマンツーマンで受講者の疑問点などに答えることができたので、受講者の方の学習意欲を保つことができました。
ここでも、受講者のみなさんがエクセルの表計算の便利さに感動され、「こんなことはできないの?次は、これを教えてほしい!」と新しい講義内容の提案を受ける場面もある程でした。
受講者のみなさんが大変意欲的に講座に参加してくださったおかげもあり、あっという間に終了の時間となりました。
今回、福島県出身の学生である私が講座のサポートをさせていただいたことで、
日本HPの方から「雰囲気が今までとガラッと変わった」といううれしいお言葉をいただき、「福島県出身者として私ができること」を再確認する機会となりました。
講座の中でも、サポートにつかせていただいた受講者の方が徐々に私に心を開いてくださっているのが感じられ、今後やってみたいことや、最近困っていることを自ら話して下さいました。また、いつもどのような交通手段で福島へ帰省しているのか、という話は大変盛り上がりました。
今後も、引き続きパソコン講座のサポートを通して、広域避難者の方のニーズ把握や生活のサポートを行っていきたいと考えた1日となりました。
Link with ふくしま
古渡 みゆき
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