2012年3月1日木曜日

「福島大学災害ボランティアセンター」のIdea box


福島大学災害ボランティアセンターへのアイディアの投稿はこちらから!



1.『福島大学災害ボランティアセンター』の活動内容について
▼活動概要
我々「福島大学災害ボランティアセンター」の意義は二つあります。
まず【東日本大震災により被害にあった福島県の被災者を支援すること】です。福島県は放射能の問題もあるために、地震、津波被害にあった被災者だけでなく、被災した地域と遠い子供なども支援の対象者となります。活動を通す中で多くの笑顔に触れ、たくさんの感謝の言葉をいただきました。そして、二つ目の意義として、【福島の復興のために何かかかわりたい!と思う学生の奮起する場であること】です。活動の中で頂いた感謝を私たちの活力とし、笑顔を多くの方に届ける。このような笑顔を繰り返すことを忘れず、福島に復興のエネルギーを与えたいです。
▼主な活動場所:
福島県県北に点在する仮設住宅。
 ▼支援対象者:
福島市内7ヶ所の仮設の集会所の避難者
浪江町からの避難者:宮代(第一、第二)、信夫台
飯館村からに避難者:松川第一、松川第二、松川小学校跡、明治小学校跡、飯野小学校跡
また福島県内全域の子供を対象としてサマーキャンプというイベントで県外へ連れ出して、遊びに連れ出すなどの活動も行いました。

 ▼活動時間(団体全体とあなたの参加頻度、日時など)
主な活動日は土日になります。09:00~16:00が活動時間です。
また毎週金曜日の昼休みをスタッフミーティングの定例日としています。
月末には1カ月のまとめのミーティングを行い、収支決算や1カ月を通しての反復(どのような団体と繋がったか、反省など)を行っています。
 ▼安達隆弘さんの担当している活動
「福島大学災害ボランティアセンター」のセンターマネジメントとして、全体の統括や活動での陣頭指揮を行っています。また、主にメールなどを用いた渉外も並行して担当しています。
また、平日の昼~夕方に仮設住宅を訪問し、被災者の方々お話し相手になる活動を展開しています。




2.「福島大学災害ボランティアセンター」が活動を行うに至った背景について。
「福島大学災害ボランティアセンター」が活動を始めたきっかけ、安達隆弘さんが参加しようと思った動機
また活動開始前に抱いていた課題はどんなものだったのか。
▼「福島大学災害ボランティアセンター」が発足したきっかけ:
震災直後から学校が始まるまで、福島大学生は各々ボランティアに取り組んできました。その中でも、避難所運営(「あずま総合体育館」、「福島大学」)に取り組んでいた学生が、『ここまで関わった活動を絶やしてしまうのは納得がいかない』ということで、福島大学にボランティアセンターを設けるようになりました。

▼安達隆弘さんが活動に参加した動機:
私は今までボランティアに携わったことがありませんでした。私は震災時学生寮におり、数日を過ごし3/16に避難所運営が行われるという連絡をいただきました。連絡を受け『まだ余裕がある自分が動きたい』と思い立ち参加を決めました。
▼「福島大学災害ボランティアセンター」発足当初抱えていた課題
避難所運営はすべきことが明確でありましたが、「これからどのような活動をしていけばよいのか」、「ニーズはどのようなものがあるのか」、「どこに課題があるのか」、「困っている被災者を救うためにまず何をすればいいのか」など先が見えない中で走り出すことに不安がありました。


3.震災からもう少しで1年が経とうとしている今、活動するなかで見えてきた課題について。
活動開始前からの変化について。また、新たにみえた課題について。

▼「福島大学災害ボランティアセンター」として今抱えている課題:

とにかく「福島大学災害ボランティアセンター」として活動を継続させること。これが非常に難しいと感じます。震災から1年が経とうとしている今でも仮設住宅にお住まいの方々のために、福島県内全域の子供たちのためにやらなくてはならないことはたくさんあります。しかし、アクションを起こすにも絶対的に人員が必要となり、学生であるから時間に融通がきいても、各人の生活の中でバイト、授業、就職活動とこなさなければならないことが重なってしまう人が多くとどうしても活動参加人数が減ってしまいます。

▼「福島大学災害ボランティアセンター」の課題の活動前と比べての変化、新たに見えた課題

ボラセンの活動が始まるまでは、何ができるのかということが懸念されましたが、今は良くも悪くも活動が形式化してしまっていると感じます。また、活動に参加する人も定式化してしまい、改善すべきポイントが見えづらくなっていると感じます。新しい支援の形を提示することが難しくなってきています。
また新たに見えてきた課題として、新年度が始まる時、新しく活動に参加してくれる学生を巻き込み、しっかりと勧誘し、組織として運営していくこと。

▼安達隆弘さんとして:

ボランティアセンター発足当初は、自分に何ができるかが非常に不安でした。活動・ノウハウが型にはまってきた頃から、自分はこのボランティア活動を通し、何がしたいのか考えました。震災当初から今でもボランティアをしてみたいけど何をすればいいのかわからない、という声をよく聞きます。継続的支援は活動を続ける以上当然だと思うため、個人としての目標とはなりませんでした。継続した支援に+αを加えようと個人の課題として、活動に興味がある、何かしたいと思う人を引き抜くことはできないかと設定しています。しかし個人がかかわれる範囲はやはり狭く、勧誘しようにも多くの人を活動に呼び掛けることはまだ叶いません。欲張ることで可能性をつぶしてしまうわけにはいきませんが、一つの企画を大切にし、メールや呼びかけを心がけています。

▼安達隆弘さんが感じている福島全体としての課題:

同じ被災地(福島県)でも、東日本大震災の受け止め方が地方によって全く違うと感じます。今となっては、福島大学は被災以前と変わらない様子であり、メディアが何かと取り上げたときにふと思い出す、このような空気となってしまっていると思います。しかし、自分の行動範囲から少し足を延ばせば、仮設住宅という今まで触れたことのない空間が点在している。これが福島の現状だと思います。一丸となって、この事実を受け止め消化していく。完全にこのように県全体が動くことはとても思えません。急にすべてをそのように動員することも現実的ではありません。だからこそ、関心を持ってくれる人を少しずつ増やしていくことが福島全体としての課題だと思います。

【【インタビューを通して見えてきたIdeaが欲しい論点】】

・『「福島大学災害ボランティアセンター」が、構成員各員のスケジュールを調整しつつ活動を継続していくためには?』

・『今行っている活動が、人員が多いため、良くも悪くもルーティン化してきている。この中で活動に改善をくわえていくためには?』

・『震災から1年が経ち、参加してくれる学生が減ってきている。その中でより多くの参加者を巻き込んでいくためには?』

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